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目指せ!ナチュラルビューティー

伊吹山のお土産

滋賀県の北にある、薬草の宝庫と言われる伊吹山に登ってきました。

 

栄養に乏しい石灰岩地質の山肌は、大木が成長できないため草花が成長しやすいからとか、

西と東の中間に位置していて両方の系統の植物が自生していて多様性がスゴイとか、

織田信長が薬草園を保護したとか、諸説ある様ですが。

とにかく今も地域住民の方が多様な薬用植物を健康維持に、とりわけ薬草湯として活用されているとのことで。

 

お土産に仕入れてきました。

今月のフットバスは伊吹山の薬草湯。

とてもよく温まりますが、漢方っぽい香りが独特なので苦手な方は遠慮なくお知らせくださいね。

 

米原の道の駅でつい買ってしまったもう一つのお土産は、「米(まい)バラ」笑

バラのかたちのパウンドケーキです。

(賞味期限が短くて、アフターティーと一緒にお出しできる日が限られています)

 

今月は、トリートメントのテーマハーブにもバラをピックアップしています。

ハーブスチームで、フェイシャルトリートメントオイルで、アフターティーで。

たっぷりとその深い芳香をお楽しみください。

私はその香りをかいだ瞬間に、脳内から一気に女性性に目覚めるような気分になります。

(普段足りてないから?)

 

この季節限定のフェイシャルオイルを普段のケアの最後にプラスすれば、

お手入れの効果が出にくくてスキンケアが難しい今の時期に、

香りの効果で内側から、お肌の細胞への直接効果で外側から。

二つの違うアプローチによる両方の効果が期待できるのが、植物美容の嬉しいポイント。

 

乾燥やくすみが急に気になって普段のお手入れを底上げしたい方。

ホームケア用にもご用意していますのでお声かけくださいね。

ユイルドゥソワン プルミエール グランコレクション

ローズの香り高いフェイシャルオイル+オイルの効果を高める炭酸ブースターのセット

13,200円(税込)

クライマーズハイと美白の香り

夏休みは南八ヶ岳の主峰「赤岳」へ。

迫り来る台風に追い立てられるように、登ってすぐ降りてきただけですが、タイミングよく晴れ間に楽しんで来れました♪

稜線上で目についたのは、花盛りのイブキジャコソウ。

ハーブでおなじみのタイム(タチジャコソウ)の近縁種です。

 

少し触ってみると、力強いタイムの香り。

昔から勇気を奮い立たせてくれると言われるタイム。

βエンドルフィンの分泌を促すリナロールが含まれているので、心身の力が抜けた良い状態で集中力を高めてくれるからでしょうか。

 

登山者はみな気にとめることなく素通りしていて、なんて勿体ない!

疲れ果てた時に出会うことができたら、身体の痛みを忘れさせ登頂への意欲を沸き立たせてくれるかも。

 

そしてタイムは、なんと下山後のスキンケアにも役立つハーブ。

強い紫外線を受けて炎症を起こした肌は、肌細胞を守るために黒いメラニンを作り、細胞に黒い日傘をさしてやります。

その日傘が目立つほど蓄積すると、シミと呼ばれるように。

 

タイムには、メラニンが生成工場から細胞へと移動するのを妨げる効果がある事がわかっています。

バイオラブの美白美容液「セラムブランシサン」にタイムが入っているのはそんな理由から。

 

山中では香りを嗅ぎ、下山したら温泉で汗を流した肌にセラムブランシサンをつけておくだけ。

登頂の歩みを進めて、メラニンの歩みは止めてくれるという!

登山女子には何ともありがたいハーブなのです。

蜂とキンカンとミント

ムスコが腕を蜂に刺されました。

 

幸いにも、奥深い山中ではなくハイキングコースの途中。

素人処置で皮膚をつまんで毒を絞り出し、近くにあった公衆トイレで洗い流す。

(蜂の毒は水に溶けやすいそうです)

お隣の売店で、冷やすためのものを貰えないかと尋ねてみました。

 

対応してくださったおばちゃん達。

「かわいそうに~!キンカンあるから塗っとき!!」

「乾いたら何度も重ね塗りした方がいいんやで」と塗り塗り。

そして、氷をたくさんビニール袋に入れてくれました。

ご親切に感謝。

 

この会話を横で聞いていた、昭和の家庭の常備薬・キンカンを知らなかったムスコ。

「へぇ~。金柑の汁って蜂に効くんや。」と内心思っていたそうで。

素直に受け入れてるあたりは、さすが植物療法家のムスコ。

そして瓶入りのキンカンが登場したのを見て「えっ!飲み物!?」と一瞬ひるんでいたのだとか。

 

私も久しぶりにお目にかかったキンカン。

成分を見てみると、もちろん金柑は入っていないけれど、意外にナチュラル処方。

アンモニア水・トウガラシチンキの他、l-メントール・d-カンフル・サリチル酸と、精油成分がズラリ。

ペパーミント・クスノキ・ウィンターグリーンで、なんちゃってキンカンが作れちゃいそうです。

 

他の市販の虫刺され薬に入っている抗ヒスタミン薬やステロイドは無配合。

治療ではなく痛みと痒みを紛らわせるもの、という位置づけの様です。

 

けれどつい最近、「ペパーミントには抗ヒスタミン効果がある」というお話を、セラピスト仲間さんに教えてもらったばかり。

このタイミングでのキンカンとの再会は、必然なのだろうか・・・

 

とは言え。

肘のあたりを刺されて、手の甲までパンパンに腫れているムスコの腕は、植物療法の対象からは外れている気がして。

腫れが引くまではステロイド入りの軟膏を使いました。

 

蜂の毒って少々厄介で。

抗体ができてしまっていないか、一度検査を受けるつもりにしています。

親の心配をよそに。

ムスコは大きくなった腕を見て、「筋肉ついてマッチョになった気分やわ」と喜んでいました。