天然の抗生物質「キハダ」の飴ちゃん
2019.07.29
私の無残な日焼け跡も、ほぼ落ち着いてきましたので、信州のお土産話をひとつ。
安曇野インターをおりて登山口まで続く国道を走っている途中、とっても気になる看板が目に飛び込んできました。
「キハダ飴本舗」
数年前に、ムスコの中耳炎への抗生剤の乱用に悩んでいた頃に読んだ本。
”薬剤に耐性のある細菌への対処での天然の選択肢”という妙に長い副題のついたこの本を参考にして、要は抗生剤の代わりとなる植物を探したかったのですが。
この本に掲載されていた植物のリストの中に、身近な植物は残念ながらエキナセアやヨモギぐらい。
そして、すでに取り入れていたマヌカハニー。
その次に、手に入りそうかなと思ったのが「キハダ」でした。
ミカン科の木で、樹皮にはベルベリンという抗生物質様作用のある黄色い色素成分が含まれています。
黄柏(オウバク)として様々な漢方の原料になっていたり、奈良の昔ながらの民間薬「陀羅尼助丸」にも使われている薬草。
ナチュラグラッセのポイントメイクリムーバーにも肌荒れ防止のために配合されていて、
このリムーバーの黄色はキハダ由来のものなのですよ。
そのキハダの飴ちゃん!?気になる~!!
下山後に買って帰ってきました。
こちらはキハダの樹皮ではなく果実のエキスが入っているそう。
果実の方の成分はウエブで調べる限りではわからなかったのですが、
「キハダの実で作るリキュールは、ベルベリンその他のアルカロイドをふくむ健胃整腸リキュールになる。」という記述が見つかりました。
飴ちゃんは黒っぽい色をしていて黄色ではないので、ベルベリンが含まれているかはちょっと怪しいですが、樹皮と同様の効果が期待できるのかもしれません。
ウエブには「すごく苦い」という口コミもありましたが、そんな事はなく、ややほろ苦いくらい。
ムスコが妙に気に入り、「キハダの飴ちゃんちょうだい」と度々せがまれます。
おやつ代わりに舐めさせておけば、もしかしたら感染症予防の一助にはなるかも?
私も美味しく食べられたし、来月の夏休みにも信州へ行く予定なので、もう少し買い足してこようと思います!