母の日に

母の日に

母の日。

はじめてムスコからプレゼントをもらいました。

なぜ子供に書かせる事が恒例になっているのか、よくわからないけど「母の顔」

ムスコには本当にこう見えているのかも。

「お母さん、笑って。」のみならず、最近では「お母さん、かわいい声で。」と指摘されてしまう程、毎日ガミガミ怒鳴ってばかりですから。

そんな鬼母の私に限っては、感謝される日ではなく、ムスコに「お母さんにしてくれてありがとう」と感謝すべき日の様に思います。

 

不妊治療やら流産やらイロイロあって、37歳でようやく授かった奇跡のムスコ。

子供をもつという体験を与えられたことに、それだけで十分感謝するべきなのに。

欲深いことに二人目を望んで、ムスコが一歳半になった頃から不妊治療を再開しています。

 

40歳をはさんでのそれは、30代後半と大きく違っていました。

卵子は老化する。

 

以前は採卵すれば必ず移植まで進んでいたのが、

採卵しても変性卵だったり、採卵できても受精しなかったり、受精しても移植できる段階まで成長しなかったりで。

そんな中でも、何度か移植を繰り返すものの着床せず。

 

移植の不成功が続くとクリニックでは数種の検査を提案されるのですが、採卵→移植までのプロセスと比べて、着床を巡るメカニズムは依然神様の領域の様で、世界中のクリニックが手探り状態との事。

意味があるのかないのかわからない高額な検査をいくつかピックアップして受けた結果、少なくとも2つの事実が判明しました。

 

1.私は、細菌やウイルスなどの異物に反応する細胞性免疫が高すぎる。

私がインフルエンザに感染しないのは、ハーブやアロマでの予防のみならず、この免疫力のおかげの様です。

一方で、半分はオットという異物で構成された受精卵をも攻撃してしまうのだとか。

実生活でもオットに対してもっと寛容的になるように示唆されている様にも感じてしまいました(苦笑)

 

2.私の子宮内膜は、受精卵を受け入れるタイミングがちょっとズレている。

一般的には、採卵から5日後に子宮内膜の受け入れ体制が整うので、採卵5日後に移植をします。

それが、私の場合は5.5日後という微妙なタイミングに移植しなければならない様子。

あぁ。今まで繰り返してきた移植が無駄だったとは・・・

 

免疫の問題に対しては、移植前に免疫抑制剤(臓器移植を受けた方が服用する薬)を飲むように指示され、

タイミング問題に対しては調整可能なものの、5日目移植で着床した経験が二回ある事と整合性がつかず、医師からも明確な回答は得られず。

まさに、混迷を極めている状況。

 

そこまでするのか自分!?と思わず問うてしまうし、現実的にいくらなんでも治療費がかかり過ぎている。

もう切り上げるべき時は近づいているのだけど、治療の事は伝えていないのに赤ちゃんの事を頻繁に話題にする最近のムスコ。

「赤ちゃんうまれたらミルクあげるね」

「赤ちゃんうまれたら自転車の前に乗せようね」

「赤ちゃんうまれたら保育園探さないとアカンね」

それを聞いては、ムスコには何か予感めいたモノがあるのかもと期待して、またクリニックに通ってしまうのです。

 

右手にはもう少しの頑張りを、左手にはやめ時を見極める潔さを。

その二つを両手に持って、さて次はどちらを投げようか思案するこの頃です。

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