サロンでオーガニックコットンを使う意味
2019.07.04

今月の「抗酸化ハーブトリートメント」の工程の最後には、ほてったお肌を落ち着かせるローションマスクを組み込んでいます。
この時、ローションをたっぷりとふくませるコットンティッシュはオーガニックコットン製。
オープン時から可能な限り、タオル・拭き取りコットンなどはオーガニック製で揃えてきましたが、ティッシュは初めて目にして取り入れたものです。
肌ざわりがとっても柔らかく、それだけでサロンで使うメリットは十分。
それが、環境や社会への貢献につながるという面も持ち合わせていたとしたら、オーガニックコットンを選ぶ意味がさらに深まってきます。
この度のコットンティッシュの取り扱いを機に、新たに知ったことがありました。
農薬は、綿花を育てる時に使われるのかと思いきや、それだけではありませんでした。
収穫された綿花に葉が混ざっていると、質の悪い綿花として価格が下がってしまうため、収穫前に枯葉剤をまいて葉を枯らしてから収穫しているというのです!
(日本オーガニックコットン協会のサイトに、枯葉剤を使用した畑としていない畑の写真が載っていました。)
残留農薬にまみれて綿花を収穫するのは、途上国の子供たち。
オーガニックコットンを選択する事で、自分の知らないところで子供の健康を守ったり、途上国の経済援助を後押しする事にもつながりそうです。
もともとオーガニックコットンを選択してきた理由は、残留農薬の心配のないクリーンで上質なものをお客様にご提供したかったから。
そして、私たちが生きる地球の土を、水を、農薬の汚染から守りたかったから。
自然が豊かでないとこれから先の人間は生きていけないと、年々この思いは強くなってきています。
環境や社会にやさしい取り組みを行う「エシカル」なる言葉がもてはやされているのを見て。
企業や店舗がそれを高らかにうたう事には、裏にイメージアップという狙いが見え隠れするようで、どうしても違和感を感じてしまうひねくれ者の私ですが。
日本は綿のおよそ90%を輸入に頼っていること。
世界の綿の作付面積は全ての作物の耕作面積の2%に過ぎないのに、農薬の使用量は全体のおよそ7%にものぼること。
こんな事を知ると、農薬をつぎ込んで作られるコットンよりオーガニックコットンを選ぶことは、たった一人の小さな買い物でも意味があるように思えてきて、やはり続けようと思うのです。
そしてそんな一人が少しでも増えてくれるといいなと、願ってみたりする今年の七夕。
それが続けられる自分であるために、今日も働かなければ!